「Hello!!ゆ〜き〜む〜らぁぁぁ〜!」
突如、幸村の前にテンション‘ブラザー’な伊達氏が登場した。
「うっ、わっ!まっ・・政宗殿っ!!本日はいかがなされた!?」
政宗の登場に驚きつつも嬉しそうな顔の幸村・・所詮イ○ですから・・。
「いやぁYO。ちっとばかし面白れぇGameをお前とやろうと思ってYO」
暇なんですか政宗さん。幸村の周りにいた人間は思わず青い御人に突っ込みを入れた。心の中で!!
幸村の目が無駄に輝く。君の瞳は100万ボルト、地上に降りた最後の犬士(笑)
「お・・面白い‘げいむ’でござるか!?それは是非!是非伝授願いたい!!」
無駄にテンションの高い2人を、取り巻き達は遠巻きに見る。すでに彼らは二人の世界には存在していない。
「そうか!幸村!やるか!!その名もジャンケンだ!!」(この時代は無かったと信じたい)
「ほほう!‘じやい拳’でござるな!!さ、さ、是非、是非、政宗殿!!」
幸村は案外新しいもの好きだと・・と言うか好奇心旺盛な子だと信じたい。
幸村のテンションに次第に政宗のテンションも上がっていく。
正に相互作用の2人なので性質が悪い。
「ゥイいか?幸村!ジャンケンってのはなっ、ルールに従って持ち手三つで戦い、勝ち負けを決めるんだっ!」
「ルール・・・おお!決まりごとでござるな!!」
幸村は幾つか学んでいた。ルール=決まりごと。げいむ=遊戯事
「yes!!道具はいらねぇ!いるのはコレだ!!」
拳を突き出す政宗。
何やら感じる熱いものに、『おお、それで!』と目をキラキラさせながら熱心に相槌を打つ幸村。
あぁ、まるで骨っこを目の前にしたイヌの様・・。
「おう!持ち手は、こいつ等だ!こいつ等以外は IT’sFoul!反則だ!」
政宗の動く手を夢中で眺める幸村。
「うむ、コレとコレとコレでござるなっ!!これ以外は‘いつファー’なのでござるな!!」
政宗の手の動きを真似ながら、覚えた手の言葉を放つ幸村。『いつファー』とはなんぞや・・・。
「Tha’s light!そうだ幸!!」
『いつファー』の訂正は良いんだ・・政宗・・。
そして、政宗はテンションが上がりまくったせいで幸村に肝心なことを説明するのを忘れた。
・・・・・そう、基本的なルールである。
「OK!?幸村。負けた方は勝った方の言うことを聞くんだZE!!」
「墺啓(おうけい)でござるよ!政宗殿!!手加減無用!!!」
「「じゃん〜・・け〜・・ん・・〜・・・・・・ぽんっ!!!!」」
その瞬間、政宗の健全なお目目に向かって、幸村の目潰しが飛んだ・・。
咄嗟に交わす政宗。
続けざまに、幸村の拳が繰り出される。
見事に交わし、身を翻して地面に着地してみせるあたりは流石奥州筆頭である。
「he〜y・・・・幸村ぁ〜・・テメェ、いきなり何しやがる・・・・っ」
沸々と湧き起こる怒りを抑えて政宗が幸村を睨みつける。
その目には平然とした顔の幸村・・。
鉄壁の天然で装甲された幸村に、政宗の静かな怒りのオーラは見事にスルーした。
「何と申されてもっ!手加減は無用と言ったではないかっ!!政宗殿には負けませぬぞ!!!」
キラキラと輝いたお顔で‘さあ来い’と言わんばかりに構えている赤い子。
つまるところ・・幸村は・・。
グー=殴る
チョキ=目潰し
パー=平手打ち
と理解したのである。
あまつ、‘じやい拳’=新手の格闘技 と・・・。
プツン、と政宗のお頭の中で何かが切れた。
伊達政宗・・所詮は最強の俺様気質。
自分がルールの説明を忘れた非はあってないようなもの。否、むしろ無い。
理解しない幸村が悪いのだ。その上、いきなりこの俺様に殴りかかってきやがって・・・と怒る始末。
「・・・okay・・・手加減・・無YO〜・・っ・!!!」
喧嘩上等。
政宗が地面を蹴った。
こうなると、ジャンケンもくそもない・・。
こうして今日も2人の熱い(意味違う)関係が深まっていくのだった・・・・・。
おしまい・・。
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下らなくてすんません。
これが三太平のBASARA一発目でした(笑)
ESはシリアス。BASARAはギャグ?そんな感じです。